言葉のさんぽ道

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1Q84 Book2を読み終えて

はい、村上春樹1Q84 Book2を先日読み終えまして。そろそろ感想なんかでも書こうかなと思った次第ですよ。

# IMG 1Q84 Book2

といってもね。なんというか、うーん。なんとも釈然としない終わり方だった訳ですわ。消化不良。前半から中盤にかけては驚くくらいに伏線の回収っぷりがドラマチックだったのに、最後はこれかあ。みたいな。
あと本というメディア媒体の限界もちょっと影響した。何かというと、「ああ、あと少しで終わりか」という事がわかっちゃうんだよね。残りのページの厚みで。残りのページ数が少なくなるにつれ「この話、ちゃんと収集つくんだろうか」とある意味ハラハラして読んでました。まぁ収集つかなかった訳だけど。
あ、予め言っておくとまだ1回しか読んでないので自分が全然分かってないだけかもしれんです。だから自分の感想と違っても怒らないでね。「こいつ読解力無さすぎwwぷぎゃーww」くらいに思っててくらはい。
まぁBook3が出るみたいだから実はBook2で完結させるつもりはさらさらなかったのかもしれないけど。


さてじゃーここからネタバレで感想を思いつくままにツラツラと書いていこう。

以下ネタバレ注意。

  • 村上春樹の小説に登場する女性は自殺しすぎ
  • 青豆が最後自殺する(っぽい)のは許せんなあ
    • 明確な描写はないしドウタにもなってるから、その先は読者の想像に任せているのかもしれんが
  • 青豆が二つの月に気づく下りが鳥肌モノ。天吾が二つの月の描写を詳しく書いたのが伏線だったなんて。そして青豆の世界が現実世界からあやふやなものに変貌した決定的な下りだと思う。これによって「青豆は天吾の作った世界に迷い込んだのか?」「青豆は天吾が書いた『空気さなぎ』の登場人物なのか?」といった空想が広がり、実に楽しめた
  • 少女達に考えられないような性的暴行を加えていた(と言われる)教団のボスが、実は悪いやつじゃなかったっぽい(むしろ被害者?)のはどうなんだ。いきなりファンタジーでお茶を濁された感じ
  • 主人公の男は相変わらずマイペースで万能。ただ第一人称が珍しく「おれ」だった
  • 天吾とその父親のやり取り、そして父親が最後に見せた涙のシーンは感動的だった。N○Kの取立てに息子を連れていくのは傍目からはとんでもないと思うけど、「それが子供に見せられる(見せたい)姿だったんだと思う」とその子供に言われるとグッとくる。不器用さと、天吾に対する愛情が垣間見え、天吾のその生い立ちもあり、より感動してしまった。これはきっと自分が父親になったから感じることなんだろうなあ
  • 「小説に拳銃が出たら発砲されないわけにはいかない」個人的にこの下りが大好きだ。小説には意味の無い描写はない、その描写の全てが伏線の可能性を持つ。ということよね。なるほどなあと感心してしまった
  • 読み終わっても何でこの本がベストセラーになった(=万人受けした)のかが解らない。一部自称知識層が見栄の為に買ったんだろーか。うーん

うん、時間をかけたらまだ出てくるかもしれないけど、とりあえずこんなもんにしておこう。他にも読んだ事がある人がいれば、感想聞きたいなあ。
それではまたー。