言葉のさんぽ道

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テレビドラマ「赤い指」感想

これは…ちょっと重くて「移動時に見る映画じゃないな・・・」と考えさせられたキッカケの映画。あ、ここからネタバレ多く含むので気をつけて。
いやあバスとか電車に揺られながら認知症の母親との付き合い方とか息子を溺愛する妻との関わり方とか殺人を犯した息子への対応とか考えられませんよ。というか文章にしただけでもヘビィだなあホント…。

  • 音楽に違和感。なんかちょっと軽いというか雰囲気と合わない選曲がチョイチョイ見られた。閉口。
  • 自分の息子が小学校低学年の女の子を殺すとかストーリーの最初から欝。その動機は結局本人の口から語られる事は無かったけど、いやー…。子供がそんな事したらどうしたら良いんだろうね。警察に通報したらそれは逃げになるんかね?色々考えさせられたわあ。
  • 母が認知症なのを良い事に息子の罪を母にきせるという展開で、最後は母が実は認知症じゃなかったというオチ。もー無理。主人公(殺人を犯した息子の父親)に感情移入しているので、もー無理。母親と主人公の気持ちを考えたらもー…。次の日仕事行きたくなくなるよね。
  • 母親はボケたと思われて息子や嫁に言いたい放題言われながら生活してたとかってどんだけだよ。えぐすぎる…。
  • 母親がボケていないのを孫(犯人)は知っていた、とかいう設定はなかったんかな。それ知ってて葛藤とかあったら良かったかもしれない(何が)
  • 嫁役の「自首なんかしたら息子の人生が台無しになっちゃう!貴方は過去に人を殺した人が隣に住んでても平気!?私は無理!!」という台詞が痛烈だった。でも息子なら罪を隠す/被るんだよね。皮肉たっぷりだ。
  • この映画ではそういう「見たくない現実、普段考えたくないこと」をありありと突きつけてくる。のでとても疲れた。


カテゴライズとしてはサスペンスドラマ(原作は東野圭吾推理小説)とかになるんだろうか?でも実態は高齢化社会、いじめ・ひきこもり・凶悪犯罪の低年齢化、といった現代社会が抱える闇を描いた作品なんじゃないかと思う。
いやホント子を持つ親は見る時注意。これのせいで今後ブルーになりそうな映画は見ないことにした。青い炎も録画してあるが見れないわ…。