言葉のさんぽ道

~気ままに写真とゲームの話題が更新されるはず~

娘の似顔絵を描いた

運動会に必要だってんで布にクレヨンで娘の似顔絵を描いた。
自分の絵心の無さは十二分に理解しているつもりだ。最後まで「描かない」「描きたくない」と抵抗したが妻の一方的な就寝により自分が描かざるを得なくなった。ズルイヨズルイヨー。
練習の為、適当な紙に何回も娘の似顔絵を描く。…駄目だ。やはり自分は底抜けに絵が下手だ。大体の事は何でも卒なくそれなりにできると自負する自分だが、絵は駄目だ。絵は鬼門なのだ。アイタタターな娘の似顔絵だったはずのもの達を見下ろし、絶望する。
何だろう。泣きたくなってきた。娘が「お前のトーチャンの絵、超下手くそwwww」とからかわれ、心に深い傷を負ってしまったりしないだろうか。これを機にいじめられたりして登園拒否児になってしまったりしないだろうか。どきどき。悪い事ばかりが頭を巡る。
だが嘆いてばかりいても事態は好転しない。Webで幼児の描き方やイラストを探索し、参考資料とする。…なぜ検索結果にロリとかショタとかが出るですか。この国終ワットル\(^0^)/
似顔絵を描く事に挑戦してから2時間が経過しただろうか。ようやく描く方向性が見えてきて、本番に臨む気になれた時。残酷な真実が自分の前に突きつけられる。いや、それは最初からそこにあったのだ。ただそれに気付きたくなかっただけだ。避けて通れぬ道と知りながら。まだ先にあると自分を誤魔化していたに過ぎない。そうでもしないと走るこの身が崩れ落ちてしまいそうだから。
それはクレヨン…ッ(……ざわ……ざわ……)
布にクレヨン…ッ それは二度と引き返せぬ一発勝負を意味しているのは自明…ッ どれだけ下書きしても可愛く描けなかった俺に、一発勝負…だと…? だが渡らなければ…どの道…死…ッ
自分は…渡る…! 生きて帰る…ッ そして喜ぶ娘の笑顔を…その至上の宝を手に入れる…ッ!


そんな訳で挑戦して。
失敗した\(^0^)/


うわあああああぁぁぁぁぁと布を破り捨ててしまいたい衝動に駆られたが時既に時間切れ。カカッと布を買いに行きたい所だが「わぁ、綺麗な朝焼けだァ」と目を細めたくなる時刻。全てに絶望する中、布をそれと解る場所にそっと置き、仕事に行く準備をしだした。
「ちぇっ、このインスタント味噌汁、塩味が効きすぎてらぁ」そんな風に苦々しげに呟き、朝飯を胃に押し込む。おまけに味噌汁の湯気のせいか視界までぼやけてきた。
『…絵の、練習しよう…』
疲れきった身体を椅子に預け、そう呟くのが精一杯だった。


そしてこれを書いているうちに、運動会に行ってあの絵と対面しなければいけないかと思って欝に。
アンパンマンバイキンマンなら結構上手く描けるようになったんだよ!アンパンマンとか超ムズイけどな!