言葉のさんぽ道

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映画「LORD of WAR」感想

ざっくり言うと死の商人のお話。自分の事を淡々と話していく展開でストーリーは進んでいく。客観的な語り口なので主人公に感情移入がしにくいし、話の内容が現実離れした世界でどうにも心に残らないまま最後まで話が終わってしまった感がある。
ま、それでも思ったことをつらつらと箇条書きにしてみよう。

  • この主人公からは武器を売ることに対しての罪悪感を感じない。それこそ「死を売る」事につながっているのだろうけど、それを理解した上で商売している。それは別に覚悟とか受け止めるとか、そういった事実を正面から受け止める訳ではなく、きっとそれはそういうものだから、と受け流しているのかなと感じた。でもそういう精神構造の人じゃないとこういう商売はできないんだろうなあとも思った。でなければ主人公の弟のようになるんだろう。
  • ↑でこう書いたけど、自分の息子がおもちゃのピストル持ってたのは捨ててたな。やっぱり気にしてたのかな。
  • 主人公が死の商人だということを妻はFBI?が伝えるまで気付かなかった訳だが、それくらいの能力が無ければ武器密輸で商売できないよね。俺には到底無理。
  • しかし妻にバレた後に2年間はスッパリ足を洗えたのはすごいな。蓄えがあったからかもしれないけど。
  • ただ足を洗っても、取引先の出現で商売を再開しなければならなくなるあたり、悪い世界に身をおくとなかなか抜け出せないということなのかねえ
  • この商売を再開するにあたり、何故弟を巻き込んだのか謎。信頼できる部下・仲間が居なかったから?弟の能力が高かったから?あまりそんな描写はなかったけど。どちらにせよドラッグから立ち直った弟に再度仕事の手伝いをさせるとか非道だなあ。そんだけ追い込まれていたということか。
  • 最初に現実離れした世界で〜とか書いたけど、でも実際今この時間どこかの国では子供達がアメリカ製・ロシア製の銃器で殺し合いしているんだろうなあ。不景気だからアメリカはまた戦争しだすかも、とか話が出だしてるみたいだし。別にだからといって戦争孤児達に募金しろとかサッカーボール送れとかは言わないが、そういう子達も居る事実を認識しておかなきゃいけないな、とは思う。少なくとも銃で殺しあう子供達が居ると聞かされて「カッケェ。俺も銃撃ちたい!!ww」と平気で且つ本気で言えるような子供にはしたくないもんだ。


というわけで全然箇条になっていなくて失礼しました。メッセージ性もあまり強くないし、かといって娯楽映画って訳でもない。ちょっと見方が最後まで解らない感じの映画でした。