言葉のさんぽ道

~気ままに写真とゲームの話題が更新されるはず~

XBOX360 カルドセプトサーガの面白さを語ってみる

箱フレンドの皆が中々カルドセプトに興味を持ってくれないようなので、ここでつらつらと面白さについて語ってみたいと思う。

どんなゲーム?

ダイスを振ってボードを回り、一周すればボーナス金をゲット。途中空き地に止まると手札の中からクリーチャーと呼ばれる自分の手下を召喚でき、その土地を占領することができる。止まった土地に対戦相手のクリーチャーが居れば通行料を払うか自分の手札にあるクリーチャーで攻める事ができる。攻め勝てばその土地を自分の物にできるが、負ければ通行料を払う。また、土地は再び自分が通った時にレベルを上げる事ができ、通行料を値上げする事ができる。このレベルアップにはレベルに応じた費用を投資する必要がある。最終的な勝利条件件は、一般的に指定金額に達した状態で城に一番初めに帰ることである。
つまり他ゲームの例を使って簡単に言えば、いただきストリートの基盤の上に土地を巡る攻防が遊戯王カードな感じだ。

基礎的な用語

カード:クリーチャーカード、アイテムカード、スペルカードがある。限られたカード枚数の中でこの3種類のバランスをどう取るかというのも悩ましい。
クリーチャー:土地に置く自分の手下。攻撃力とHPとコストが基礎ステータスとしてあり、各カードによって特殊能力を持つ。
アイテムカード:攻撃力やHPを増加させたり、相手の攻撃を跳ね返したりと戦闘時に補助効果をもたらす。
スペルカード:対戦相手のダイス操作や、土地のレベルを下げたりといったボードレベルでの様々な効果をもたらす。
ブック:カードを格納する器。デッキと同意。
セプター:ブックを操る選ばれしカード使い。

特徴

まず特徴的なのが、ボードゲームとカードゲームを上手く融合させているという点だ。一方では自分の土地をダイスやスペルカードで効果的に拡大していくというボードゲーム的な戦略面があり、もう一方ではクリーチャーカードとアイテムカードを組み合わせた陣地を巡る攻防といったカードゲーム的な戦術面での面白さがある。

戦略面について

戦略面について例を挙げると、「HPが高い」「攻撃を受け付けない」といった防御に特化しているクリーチャーが居る土地を集中的にレベルアップさせ、通行料を高額にする。そうすればその土地に止まった他ユーザはちょっとやそっとでは攻め取れない為、泣く泣く高額な通行料を払う羽目になる。ここで必要なのは「選択」と「集中」だ。まず最初にレベルを上げるべき土地はどこか?またその時どれくらいまでレベルを上げるか?この最初の采配が後々のゲームの行方を左右する事は多々ある。
また、そういった集中的に成長させた土地に止まらせる為に、相手ユーザのダイスを操るスペルも存在する。この「高額土地+ダイス制限」によって相手をはめ、高額な通行料をせしめた時の快感といったら筆舌に尽くしがたい。
ただ勿論相手ユーザをその高額地に止まらせても、逆に奪われては意味が無い。前にはめたCPUが最後に手に入れたカードによって一発逆転された時はコントローラをブン投げるのを制止するのに苦労したものだ。
逆を言えば、そういった一発逆転のドラマがカルドセプトでは起こりうる。だがそれが面白いとも言える。自分の想像の上をいくリアクションをされると悔しがりつつも内心舌を巻く。
そういった戦略面での攻防が非常に面白く、また刺激的であり、本作の魅力となっているのだと思う。

戦術面について

クリーチャー同士の土地を巡る攻防。この時の攻防を戦術とするが、何しろ戦闘時の特殊効果がクリーチャー・アイテムカード共に多種多様であり、戦術の幅を広くしている。
例を挙げると、攻撃力をひたすら上げたり、相手のカードを奪ったり、相手のクリーチャーを攻撃成功時に別のクリーチャーに変えてしまうような能力もある。攻撃力をひたすら上げるアイテムカードを持って意気揚々と攻め込んだら、敵クリーチャーにそのカードを奪われたとか、攻撃をそのまま跳ね返されたとか、そういった「相手はこのカードを使うはずだからこのカードでしのいでやる!」といった読み合いが非常に熱いのだ。
このクリーチャーが持つ能力と、アイテムが持つ能力を掛け合わせて相乗効果を発揮させる組み合わせを「コンボ」と呼んだりもする。例えば相手を防御型クリーチャーに変化させる能力を持つクリーチャーと防御型クリーチャーを即死させるアイテムカードをセットで使う、などだ。この「コンボ」の組み合わせを自分なりに開発していくのもこのゲームの面白い所だと思う。

まとめ

まぁ長々と書いてしまったが、ボードゲームとカードゲームが好きな人は迷わず買いであると自信を持って推薦する。勿論その両方をやった事がない人でも、興味があるならこれを機に手を出してみて欲しい。今なら自分が全力サポート致します。初心者でも、目まぐるしく変化する盤上、土地を巡る頭脳戦にたちまち虜になるだろう。そして「このクリーチャーの能力を最大限に発揮させるには・・・」といった興味から色々と自分のブックをチューニングし、実戦で試し、そこから得られた経験からさらに調整して試行錯誤を重ねブックを自分色に昇華させていく・・・。この繰り返しによりあっという間に貴方は一人前のセプターとなっている事だろう。
残念ながらXBOX360を持っていない人は10月にDSで出るらしいので、それに期待だ。